今よりおおよそ1,000年前、
平安時代の日本に中国から伝わったとされる
伝統織物『絡み織り(からみおり)』のことを
東京ソワールは “千年織り” と名付けました。
『絡み織り』は夏に最適な高級素材。
その理由をご紹介いたします。
絡み織りが夏に適している理由は
特殊な織り機で、複雑な方法でないと織れない、“織り方”にあります。
経糸(たていと)同士が平行にならず、互いに絡み合い
その間に緯糸(よこいと)を入れ込んで織る、という手が込んだ方法で作られております。
そのため、通気性・軽さ・張りに優れており、さらに上品な透け感を表現することができます。
タテ糸とヨコ糸が交互に
交差する基本的な織り方。
特殊な織り方で通気性が良く
上品な透け感を演出。
絡み織りの織り方には3種類あり、それぞれ『絽(ろ)』、『紗(しゃ)』、『羅(ら)』と呼ばれております。
特に『絽(ろ)』と呼ばれる種類は、絹や絹に近い糸を織って作られており、
夏用の着物として使用されることも多く、フォーマルシーンに適した上質な生地だと言われております。
東京ソワールの『千年織りブラックフォーマル』は、その絽を使用しています。
絡み織りは、基本的な織り物である『平織り』に比べ、ひと手間加えた織り方をしているため、
早いスピードで織ることができません。そのため特にこだわりの強い機屋さんのみが、今でも絡み織りを作り続けてくださっています。
現在の日本国内では、約30台しか絡み織り機がないと言われており、希少価値も機能性も高い、優れた素材とされております。