INTERVIEW #1
営業からMDに転身、さまざまな職種を経験できる東京ソワールの魅力
東京ソワールには、マーチャンダイザー(MD)やルート営業、生産管理など、さまざまな職種に配属される可能性があります。そのため、人によっては多岐にわたる職種を経験することができます。
2002年4月に入社した深草 元さんは、量販店営業と百貨店営業を経て、直営店でバイヤーを経験後にMDへと転身し、現在は管理職として活躍しています。今回は、深草さんにMDの仕事や求められるスキル、職種ごとのやりがいなどをお伺いしました。

営業職からMDに転身!キャリアの選択肢の幅広さが魅力
まずは、MDの仕事や醍醐味、MDへ転身した経緯などについて、深草さんにお話を伺います。
MDの仕事
- MDとはどのようなお仕事でしょうか。
深草:
MDとは、商品企画や販促、プロモーションなどを手がける仕事です。業態や会社によって仕事内容に多少の違いはあるかもしれませんが、商品を生み出すだけでなく、お客様にどのように商品を届けるかを考え、そのための戦略を練るのが一般的なMDの役割です。
現在、私は「form forma(フォルムフォルマ)」という直営店のMDを担当しています。そこでは、どのような商品をつくるか企画し、どうやって商品をお客様に知ってもらうかをプロモーションしています。商品企画から販売施策まで一気通貫で考える仕事ですね。
- MDの醍醐味や面白さについて教えてください。
深草:
MDの醍醐味は、自分が企画した商品でイノベーションを起こせる可能性があることだと思っています。
商品企画ではお客様の声を反映するのがセオリーですが、お客様が自身の要望に気が付いていなかったり、気が付いていても諦めていたりする場合があります。お客様の潜在的なニーズをすくい上げ、理にかなった商品を企画できれば、市場の半歩先を見据えた提案ができます。その結果、お客様の満足度が高まり、新たな需要を開拓できると考えています。
そのような商品を生み出すために、お客様がどのようなニーズを抱えているか、ということを常に考えていますね。
- MDが求められるスキルや適性はありますか。
深草:
まず挙げられるのは、コミュニケーション力です。商品企画というとセンスが重要だとイメージされるかもしれませんが、自分の考えを言語化し、関係者にきちんと伝えるためにはコミュニケーション力が重要だと考えています。どんなに素晴らしい企画でも、商品をつくったり、販売する人にきちんと伝えられないと商品は実現できませんからね。
それから、トレンドに敏感なミーハー的な感覚やチャレンジ精神も大事だと思っています。フォーマルウェアでも新しいものを取り入れることは大切なので、いろいろなことにアンテナを張り、新しいことにチャレンジする姿勢は必要ですね。
また、MDの仕事では商品企画や販促などをする上で数字を扱いますので、数字に強い人もMDに向いていると思います。
営業職からMDへの転身
- CSや百貨店の営業から、MDへ転身した経緯について教えてください。
深草:
最初に配属されたのは営業部門で、量販店や百貨店のフォーマル売場を担当していました。仕事をする上で、営業の職域では自分のやりたいことを実現できないと感じていたところ、当時の上司と先輩がリテール事業(直営店)の立ち上げに携わることになりました。そこで、リテール事業に興味を持ち、FA(フリーエージェント)制度で異動希望を出しました。
FA制度は、1つの部門に3年以上在籍した社員が異動希望を自己申告できる制度です。私は営業からバイヤー、MDになりましたが、マーケティングや生産管理、経営企画など、さまざまな選択肢があります。
最初に異動申請したときには希望が叶いませんでしたが、その後、直営店の店舗数が増えたタイミングでリテール事業部に異動し、現在に至ります。
異動当初は直営店が増え、専任のバイヤーが必要になり、他社製品の仕入れを担当するバイヤーを任されました。その後、MDとして直営店全体の品揃えに携わるようになりました。当時、社内には私以外にバイヤーがいなかったのですが、正直、不安よりも面白そうだと感じましたね。
また、直営店に他社製品を並べることには周囲から驚きの声もありましたが、お客様の多様なニーズに応えるには品揃えを優先するべきだと判断して、バイヤーの仕事をしていました。結果として、他社製品を知る良い機会にもなったと思っています。
職種ごとのやりがい、身につけられるスキルとキャリアの選択肢
- 営業職とMD、それぞれのやりがいを教えてください。
深草:
営業時代は、現場の声をものづくりに反映させることにやりがいを感じてました。営業は、自社製品の卸先である現場ではどういうことが起きて、お客様がどのような商品を必要としているかを吸い上げ、企画部門に的確に伝える。そして、モノづくりに反映させてお客様に提供していくという点が非常に大事な役割だと思っています。
昔は洋服のトレンドとして大きな流れが1つあり、それをみんなが取り入れましたが、現在は多様な価値観や個性があり、1つのトレンドに集約されなくなっています。だからこそ、点在するニーズを集めて商品化していく橋渡し役として、営業職の重要性は増しているように思いますね。
そしてMDでは、お客様の「こんなものが欲しかった」という潜在的なニーズを発見して商品化したものでお客様や市場に影響を与えられる。その点がとくにやりがいだと感じます。
世の中の商品やサービスは、お客様の問題を解決するために存在していると思っていて、商品を企画するときは、お客様がどのような問題を抱えているかを意識しています。ですので、自分が企画した商品を購入したお客様から喜びの声をいただくと、シンプルにうれしいですね。
- 営業のスキル・経験をMDやバイヤーの仕事で活かせたことはありますか。
深草:
営業として身につけたスキルや仕事への考え方は、今でもあらゆる場面で活かされていると思います。
例えば、営業時代では取引先のバイヤーと交渉などで関わることが多かったので、自分がバイヤーになったときには、そこで身につけたスキルや経験が役に立ちました。取引先の意図や背景を理解できるので、バイヤーの立場になっても交渉をスムーズに進めやすくなっていますし、取引先が困ることはしないように意識して仕事ができています。

30代後半での管理職登用 経験を積んだ先のキャリアは?
30代後半で管理職に昇格し、自分自身の成長だけでなく、どうやって部下を成長させるかを考えるようになったという深草さん。管理職に登用されてから、どのような変化があったのかをお伺いしました。
若手管理職を登用する狙いと成長への期待
- 30代後半で管理職になられましたが、変化はありましたか。
深草:
管理職になったときにはまだ部下がいなかったこともあって、自分の役割や立ち振る舞いが変わることはほとんどありませんでした。部下を持つようになってから、自分の仕事を引き継ぎつつ、どうしたら彼らを成長させられるかを考えるようになりました。
部下に対しては、細かく指示を出すより、まず本人に考えさせて壁にぶつかったときに指導するコーチングのようなスタイルを心がけています。私から一方的に答えを教えるのではなく、ヒントを与えて自ら考えてもらうように意識して接してます。
今は自分自身が新しいスキルを身につけるより、彼らの成長が自分の成果だと考えています。あるプロジェクトを部下が主導して成果を上げたときは、彼らの成長を実感でき、とても嬉しかったです。

さまざまな職種を通して実感した東京ソワールの強み
営業・バイヤー・MDとして、多角的な視点で東京ソワールの事業に携わってきた深草さんに、仕事を通して実感した東京ソワールの強みについてお伺いしました。
- 深草さんから見た東京ソワールとはどんな会社でしょうか。
深草:
一言で言うと、本当に真摯で堅実な会社であり、それが強みだと思います。決して保守的ではなく発展性があり、55周年を迎えた今でも、会社が変わろうとしているのを感じています。斬新な発想を持つ人こそ、受け入れられやすい環境になるんじゃないかと思っています。
- 就職活動中の学生さんへメッセージをお願いします。
深草:
就職活動は、自分と向き合う初めての機会だと思います。ぜひ、この機会にじっくり自分と向き合って、自分のことを知ってほしいですね。
これからの東京ソワールは、従来の強みである堅実さ・真面目さに新しい世代の強みが組み合わさって、より飛躍する環境が整っていくと考えています。あなたの能力を活かせる場があるはずなので、一緒に新しい東京ソワールをつくっていきましょう。