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2015年 新卒入社 パタンナー

住谷 和美

INTERVIEW #5

東京ソワールのモノづくりを支えるパタンナー、商品へのこだわりと想い

東京ソワールでは、高度な技術とこだわりを持つパタンナーが活躍しています。2015年4月に入社し、パタンナーグループの一員として働く住谷 和美さんもその一人です。

今回は住谷さんに、パタンナーのやりがいや必要なスキル、モノづくりへの想いなどを伺いました。

パタンナーのやりがいと魅力、キャリアパス

パタンナーは、アパレル業界では欠かせない職種です。住谷さんに、パタンナーの役割や仕事の魅力、適性などについてお話を伺います。

服づくりの専門職、
パタンナーの魅力とやりがい

  • パタンナーとはどのような仕事ですか。
    住谷:

    一言で言えば、パタンナーは平面のデザイン画から立体の洋服を作るためのパターン(型紙)をおこす仕事です。
    デザイン画をもとにCAD等を用いて製図し、トワル組み(ピンやミシンを使用)を行います。
    デザインの再現性はもちろん、縫製のしやすさや着心地などを考慮し、デザイナーと相談しながらミリ単位で修正していきます。
    そしてできあがったサンプルに対して営業や店舗の要望を加味しながら再度修正し、最終はマスターパターン(工場へ量産縫製を依頼するための型紙)を完成させます。

  • パタンナーの仕事の醍醐味や面白さを教えてください。
    住谷:

    パターンの作り方には正解がなく、自分なりのやり方や考え方でより良いパターンを追求できるところが面白いと感じています。経験を重ねて知識が増えると、新たなアプローチができるようになって、完成度を高められるのもやりがいにつながっています。

    弊社には現在、21名のパタンナーが在籍していますが、学んできた製図方式やパターンの考え方がそれぞれ異なります。パタンナーの個性はパターンにも表れていて、完成した服を見ると、誰が担当したものか、なんとなく分かりますね。いろいろなタイプのパタンナーからさまざまな知識を吸収できる、とても良い環境だと思っています。

  • パタンナーに必要なスキル、適性について教えてください。
    住谷:

    パターンには正解がないため、完成度の高いパターンを追求し続けることが求められます。そのためには一生勉強することが必要だと考えます。したがって、服が好きな人はもちろんですが、コツコツと努力を続けられる人が向いていると思います。

    また、パタンナーにはパターンの技術だけでなく、服に関する知識や、立体にするとどうなるのか頭の中で組み立てる力も必要です。自分に不足している知識を吸収し、さまざまな物事を経験することができる人は、パタンナーとして成長を続けられるのではないでしょうか。

    加えてデザイナーをはじめ他部署や協力工場の方など仕事でさまざまな人と関わるので、それぞれと連携するためのコミュニケーション力も必要だと思います。

  • 現在の仕事や今後の目標について教えてください。
    住谷:

    現在は、新規で立ち上がったブランドを含め、主に3つのブランドを担当しています。
    具体的には、担当ブランドのサンプル作成から、量産に向けての全体の動きを取りまとめています。

    今後は、より完成度の高いパターンを作れるように、縫製やグレーディング(標準サイズをもとに、デザインイメージを崩さずに大小のサイズパターンを展開)などの知識を身につけたいと考えています。

    また、個人的な意見ですが、この先、冠婚葬祭自体の多様化が進むことでフォーマルウェアのニーズも多様化し、個々のニーズに応じたモノづくりが求められると考えています。フォーマル以外の要素を求められた場合にも対応できるよう、カジュアルに関する知識も吸収していきたいです。

    すぐに必要なさそうな知識でも、何かのきっかけで他の知識と結びついて役立つことがあるので、直近で必要な勉強だけでなく、先を見据えた知識の吸収が大切だと考えています。

モノづくりへの想いと、フォーマルウェアのメーカーとして大切にしていること

続いて、住谷さんのモノづくりへの想いや、仕事をするうえで大切にしていることを伺いました。

  • 東京ソワールのパタンナーとして大切にしていることはありますか。
    住谷:

    私にとってフォーマルウェアは、お客様の喜びや悲しみなど特別な気持ちに寄り添い、着たときに背筋が伸びるような服です。ですから、東京ソワールが培ってきた品質、お客様の求める品質に応えるパターンの作成を大切にしています。

    パターンメイキングの工程でも、デザインによってはシーチングではなく実際に使用する生地を使ってトワル組みをすることがあります。襟や袖などのパーツを実際の生地で部分縫いをして、襟の返り具合、タックやギャザーの雰囲気を確認します。

    コストや手間はかかりますが、こうした細かい部分の積み重ねが品質の差に表れていると思います。

    カジュアルファッションと比較して、フォーマルウェアは長く大切に着てくださる方が大勢いらっしゃいます。お客様のそういう気持ちに応えられるよう、パタンナーとして長年にわたって大切に着てもらえる服を作りたいと思っています。

東京ソワールのモノづくりを支えるパタンナーという仕事

住谷さんにとって、パタンナー志望の皆さんは同じ道を目指す後輩であり、いずれは肩を並べて働く仲間でもあります。

最後に東京ソワールのモノづくりを支える想いと、パタンナーを目指す皆さんに向けてのメッセージをいただきました。

  • パタンナーを目指す学生さんへのメッセージをお願いします。
    住谷:

    私は中学時代にアパレルの仕事に就こうと決意し、いろいろと模索してパタンナーの道を選びました。パタンナーとして働いてみてイメージできてなかった部分もありますが、それも含めて仕事が楽しいと感じています。

    パタンナーの仕事はすぐにできるようになるものではありません。実際に私もまだまだ足りないと痛感する場面が多々あります。その反面、学んだ分だけできることが増えていくのも事実です。楽しみながら一緒に頑張りましょう!