東京ソワールのブラックバッグで使用される、希少な素材「ホースヘア」「シャークスキン」はそれぞれに特徴があり、上質感のある雰囲気が魅力です。この記事では、素材の特徴やお手入れについて詳しく解説します。

ヴァイオリンの弓などにも使用されるホースヘアは、馬の「たてがみ」と「尾の毛」を採取し、古来から使用されていた力織機で織物にしたものです。 ハリがありながら、しなやかさはそのままに、一本一本に美しい色彩をまとったホースヘアは、まさに貴重な天然素材。馬の毛を採取することは、私たち人間がヘアカットをしてもらうのと同様、馬が痛みを伴うこともなければ殺生もしないので、とてもアニマルフレンドリーな素材です。

製作工程をご紹介！

東京ソワールのバッグに使用するホースヘアは上質な馬毛を使用しております。ホースヘア素材は硬く、ハリがある為、ホースヘア素材のみ全てのパーツをパイピング処理を行います。加えて、バッグにするための第一段階として裏貼り加工がありますがホースヘアは生き物の毛から出る油分により、非常に難しく、熟練の勘が必要な作業となります。 高度な技術を要する組み立ては、バッグ職人の中でも限られたレベルの職人のみとなり、2日で1本程度しか仕上げる事しかできず、通常の3倍以上の時間がかかります。フォーマルの老舗、東京ソワールならではの上質感と価値観を追求したホースヘアバッグは独特の艶感としなやかさが魅力のバッグです。

Ｑ.「ホースヘアバッグは馬の毛や牛革を使用しています。革はＮＧと聞いたことがありますが、使っても大丈夫でしょうか？」

Ａ. ホースヘアについては馬の毛を使用しておりますが、毛を刈る際に殺生はしておりません。 フォーマルの起源がオートクチュール（お仕立て服）からきていることから、 布製が望ましいとされていましたが、現在のフォーマルマナーでは革についても光沢のないシンプルなものであれば大丈夫です。 クロコダイル（爬虫類系）やオーストリッチなど、華やかな印象を与えるものスエードなどのカジュアルな印象を与えるものは避けると安心でしょう。

宮城県気仙沼湾で水揚げされたブルーシャーク（ヨシキリザメ）の革を、国内加工、国内縫製した純日本製。使い込むほどに艶が増す逸品です。高級素材として大変人気のある素材です。天然素材の特徴を生かし,自然な感じを損なわない様仕上げられております。

天然の革の中でも高い強度を持つブルーシャーク。皮の表面に、頭部から尾の部分に向けて細かい連続した網目状の凹凸があるのが特徴。サメは養殖する事が難しい動物なので、革としての希少性が高い素材です。「繁殖シーズン」の際、オスがメスの身体を噛む習性がある為、1個のバッグには2匹～3匹の良質で厳選された革のみを使用しています。

全日本爬虫類皮革産業共同組合(Japan Reptile Leather Industries Association)の頭文字をとったもので、日本及びアジア各国に商標登録されています。これは皆様がお買い上げになられた商品が、国内で適法に捕獲された動物の皮革を用い、丹念に仕上げられた価値のある日本製品である事を証明するものです。エキゾチックレザー製品をお求めの場合はJRAマークをご確認ください。

シャークスキンは伸縮性のある素材です。そのため、バッグに仕立てる際の薄く加工する作業に技術を要し、限られた技術者のみにしか出来ない難しい素材です。表面の風合いを生かしたバッグに仕立てる為、縫製の扱いが非常に難しく十分に注意が必要となります。　シャークスキンには個体差があり、水揚げ量も大幅に減少している為、基準値以上の大きさ・柄等を揃えるのが難しくなってきております。その中でも1個のバッグの柄に違いが大きく生じないよう制作しております。この為東京ソワールの商品は、創業1916年のエキゾチックレザーを取り扱う老舗メーカー様にバッグの制作を依頼しております。

使い込むほどにソフトになり、独特の美しい光沢が出てくるシャークスキンバッグ。高級素材ならではの重厚さが漂うバッグは、職人技術による絶妙かつ確かな作りとその希少性から、こだわりのステータスバッグとして慶弔両用としても長くご愛用頂けます。

自然な感じを生かす為、完全な色止め加工を施しておりませんので、水に濡れますと色落ちの原因となりますため、ご注意ください。天然皮革は湿気を嫌います。高温多湿はカビの発生の原因になりますので、ご使用にならない時は、乾燥した涼しい場所に保管してください。汚れが付いてしまった場合は、専用のクリーナーやクリームなどを用いて、上からたたくように拭いていただき陰干しをしてください。

ご使用後、皮脂など、目に見えにくい汚れが付着している場合があります。 柔らかい布もしくは固く絞った布等で表面を軽く拭きとり、十分に乾かしてから換気の良い場所で保管してください。ご使用頻度に関わらず、接着面など経年劣化は起こります。年に１度程度、虫干しするなど状態の確認をし、急なご入用の際に慌てないようにしましょう。