学習Week!フォーマルウェアのアフターケアについて

フォーマルウェアはアフターケアも大切。
今回はクリーニングについてお話しします。
フォーマルウェアをご購入されたお客さまに、永く美しく着用していただきたいですね。

1.クリーニングとは
洗濯屋さんで行なう「ドライクリーニング」のことを一般的にクリーニングと言います。
商品の取り扱い絵表示に、「家庭での洗濯×」がついていたら、クリーニング店にお任せしましょう。

★この表示はどうやって決めているの?
東京ソワールでは、生産の担当者と品質管理の担当者が商品ごとにクリーニング表記を考えています。

素材(糸の種類・織り)や生地に施された加工・デザイン・副素材など総合的に考慮して決められています。

フォーマルウェアは生地の風合いを大切にしているので、生地に特殊な加工が施されていたり、フリル襟などのデザイン性があるものや、副素材と呼ばれる芯やファスナーや肩パットなど見えないところに、さまざまな素材が使われているのです。

Q.ポリエステル100%だから自宅で洗えますか
A.ポリエステルは洗える糸ですが、商品全体で考えたとき「ご購入されたときと同じデザインとサイズを保つことができるかどうか」を前提にして、クリーニング表示を決めているのです。
答えは、洗わないほうがいいです。
クリーニング表示は厳守ですね。

2.ドライクリーニング
石油系溶剤などの揮発性有機溶剤を使って衣類の汚れを落とす洗濯方法のことをいいます。
特殊な溶剤に衣服を浸して衣類の表面の汚れを取ります。そのため
①型崩れがしにくい
②生地の風合いが変わりにくい
③油性のよごれを落とすことに適している
という特徴があります。

デメリットは、汗など水性の汚れを落とさない事です。
こちらは水洗いの方が適しています。
ただし、水洗いでは綿や麻やウールなどは型崩れを起こしたり、縮んだりすることがあります。
素材によって、クリーニングの方法が違うので、注意しましょう。

例えば、スカーフ(ポリエステル)とハンカチーフ(綿)、ティッシュペーパー(パルプ)を水で濡らして乾かしたところを想像して下さい。

スカーフは元のとおりに戻りますが、ハンカチーフとティッシュペーパーはシワや型崩れが起こります。

ポリエステルは水で洗えますが、綿とパルプは水を含むと型崩れや縮みが起こるということです。

多少のシワが風合いになるという品もあるかもしれませんが、フォーマルウェアの場合は特にドライクリーニングが適しているということです。

前回までにフォーマルの素材についてお話してきました。
それらを考えてみると
ポリエステル→化学繊維
トリアセテート・ セルロース→パルプから精製
キュプラ・ベンベルグ→コットンリンターから精製

ですから、ポリエステル以外はドライクリーニングが適した洗い方といえるでしょう。

トリアセテートは、セルロース由来で、その精製方法によりアセテートよりも浸水性の低い素材です。
そのため「洗える素材」ではありますが、高級品であること、風合いが「命」の素材であることから、水洗いはお勧めしません。
最近は糸が進化していますので、糸の加工によりウォッシャブル可の表示のものもありますので、商品タグをよく確認しましょう。

私事ですが、トリアセテート100%のブラウスを心地よく着ていました。
自宅でお洗濯もしていました。
けれども劣化が激しくて、1年くらいで着る事ができなくなりました。
高級な素材は、その着方やメンテナンスが大切なのだと勉強した次第です。

素材の機能に、適したクリーニングの方法がありますね。
お客さまには、クリ-ニング表示タグを厳守してお伝えしましょう。

「永く美しくお召しいただくため」がキーワードです。

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