今どきの結婚式は、四季を通してさまざまな趣向を凝らした演出をします。
海が見えたりプールがあったりするゲストハウスは、夏のウェディングにぴったりです。
夏には「この季節でなければできない結婚式」があり、最近は夏の結婚式が増えています。
お客さまに、「秋の結婚式に着たジャケットは、8月の結婚式に着られますか?」と、オールシーズン用のフォーマルジャケットを見て尋ねられることがあります。
また、「夏の結婚式は、何を着たらよいですか?」とのお問い合わせも多いです。
夏の結婚式の装いは、室内で行われるのが前提です。秋に着たジャケットを夏に着てもマナー上何ら問題はありません。しかし、季節の演出も大切です。
そこで、「夏のお呼ばれ服の着こなし」で悩む50代女性が、安心して着られるフォーマルを紹介いたします。
★夏の結婚式にふさわしい50代女性のフォーマル
結婚式に着る50代女性のフォーマルは、フォーマルジャケットとスカート(ワンピース)の装いが一般的です。これらは、オールシーズンお召しいただける洋服です。
フォーマルは季節に関係なく着用できるものが多く、6月から8月のフォーマル売り場は夏用と一緒にオールシーズン用が並びます。フォーマルで着る夏物は、素材が若干薄くなるものの、長袖か七分袖で裏付きが大半です。(袖に裏地がついていないものもあります)
それは装う場が、室内が中心だからです。また薄い素材は、カジュアルに見えるというのも理由の一つです。
では、夏の結婚式で50代女性はどのようなことに注意をして着用すればよいのでしょうか。
~フォーマルジャケットを着るときの注意点~
①洋服の色で涼しさを演出する
色をシルバーグレーやブルーなどにすれば、涼しそうに見えます。
②素材で涼しさを演出する
レースのジャケットとシフォンドレスのセットアップは、夏の結婚式の装いにお勧めのコーディネートです。レースやシフォン素材は年間通して着用できる素材ですが、透け感(裏があるので、実際には透けません)があるため涼しそうにみえます。
また、夏仕様の軽いジャケットもおすすめです。
③小物で涼しさを演出する
オールシーズン用の手持ちのフォーマルジャケットも、コサージュをシルバー系やブルー系の涼しそうな色にするだけで季節感のある装いに変わります。
~夏にジャケットは堅苦しい? 50代女性にふさわしいワンピースの装い~
夏は、涼しく着用できるワンピースが人気です。
①フォーマルワンピースとボレロのコーディネート
ボレロとフォーマルワンピースのコーディネートは、若々しく装いたい50代におすすめです。若干カジュアルにはなりますが、涼しくお召しいただけます。
②袖付きフォーマルワンピース
夏場の結婚式は、室内は「空調が効いている」とはいうものの外は炎天下で暑いので、一枚で「サマ」になる袖のついたフォーマルワンピースは、夏に人気のスタイルです。
最近は、様々なデザインの袖付きワンピースがありシフォンを重ねたデザインは体型もカバーできます。
★夏の結婚式の暑さ対策
フォーマルウェアはデリケートな素材でできているため、肌の上に直接着用すると汗で洋服が傷みやすくなります。
【持っていると重宝するもの】
① 汗とりインナー
夏の結婚式の必需品に、「汗とりインナー」があります。脇は汗をかいたままにすると汗ジミができるため、必ず汗とりインナーを着るようにしましょう。
② 汗拭きシート
③ 小ぶりの扇子
④ 予備のストッキング
【式場に行くまでの暑さ対策】
着替える場所がない式場は、裏地がついた長袖のフォーマルジャケットを日中着て行くわけにもいかず困ります。
その場合は、結婚式の上衣(ジャケットやボレロ)だけ持参して、別の涼しい上衣を着ていくと汗をかいても気になりません(着ていく洋服は、前明きで簡単に脱げるデザインがお勧めです)。
★夏の結婚式は、ちょっとした工夫で気持ちよく参列ができる
夏の結婚式は着るものを考えたり、汗対策をしたりと悩みが多いです。しかし、夏には「その季節でなければできない結婚式の魅力」があります。
お祝いの気持ちを夏らしい装いに託して、夏の結婚式を楽しみましょう。
~カトウハルミ~