学習Week! ブラックフォーマルについてⅡ

東京ソワールFA(販売員)の皆さま
コロナウィルスの影響で特別休暇の方向けに、ブログを配信することにしました。
こんなときだからこそ、私たちの大好きなフォーマルウェアについて学んでいきましょう。
今回は、ブラックフォーマルウェア(以下BF)について

1. ポイント
前回BFの回で、ご紹介したポイントについて、もう少し解説します。
① 色が黒一色であること(濃染加工)
② シルクまたはシルクに準ずる素材であること
③ 肌の露出が少ないこと
④ フォーマルにふさわしいお仕立てであること
⑤ 身体のラインが目立ち過ぎないこと
⑥ 華美でないこと

① 濃染加工(のうせんかこう)
主にポリエステルの糸に、フォーマルの席にふさわしい「深い黒」を実現するための加工です。
たとえば、表面がツルツルとしたポリエステルの糸に無数の穴を開けて、染料が染み込みやすくなるようにしたり、糸に凹凸をつけたり、特殊な樹脂加工を施したりして、黒い色を実現します。この染色の技術は年々進化を遂げており、絹に劣ることの無い素材が生まれています。
また、堅牢度(けんろうど)といって、せっかく染めた黒の色が落ちないことも重要です。
ブラックフォーマルは、お客様が長い年月に渡ってお召しになることが想定されるので、洗濯及び耐久性などの機能も必要です。各化学繊維メーカーの英知で、より深い黒の色・機能の高い糸を実現しています。
東京ソワールでは品質検査や外部試験を実施して、その品質を守っています。
「化学繊維は人類の英知」。最近は、ストレッチやウォッシャブルなどの機能も加わり、着心地のよさやお手入れのしやすさを追求しています。

② シルクまたは、シルクに準ずる素材とは
前回もご紹介しましたが、シルクに準ずる素材とはトリアセテート・レーヨン・ポリエステルなどを言います。
シルクは昔から高貴な方々の素材で、風合いがよく高級です。
一方で、取り扱いが難しく華奢、高額など、気になる点もあります。
そこで、化学繊維でシルクのような素材が生まれました。取り扱いがしやすく、お値段も手が届きやすいすぐれものです。
フォーマルの席では、カジュアルな印象になりやすい綿・麻・ニットは避けましょう。

③肌の露出が少ないこと
一般的なご葬儀では、襟ぐりが浅いこと(デコルテが見えすぎない)、肘は隠れる長さであること、膝は隠れている丈であること、生地が透けすぎない事を言います。
身長が高く、座ったときに膝がでてしまう場合は、黒いハンカチ等をお勧めしましょう。 襟ぐりの深さや生地の透け具合の基準は、お店にあるブラックフォーマルの商品を参考にしてください。

④ フォーマルにふさわしいお仕立てであること
オートクチュール仕立てとは、「高級仕立て服」のこと。
オートクチュールとは、正しくはパリ・クチュール組合加盟店で縫製されるオーダーメイド一点物の高級服やその店のことを言います。
フランス語でオートは「高い」「高級」、クチュール は「縫製」「仕立て服」の意で、一般的には高級な仕立て服のことをいいます。
具体的なお仕立ては、ボディ(トルソー)に、薄い布(シーチング)で立体的に型をとって行きます。これを「トワルを組む」といい、この作業をドレーピング(立体裁断)といいます。東京ソワールでは、商品となる1型ずつを立体裁断し、様々なテクニックにより美しい形や着心地をめざしています。
着ているだけできちんとした印象になる、お悔やみやお慶びの気持ちを伝えるために大切なのが「フォーマルにふさわしいお仕立て」なのです。

⑤ 身体のラインが目立ちすぎないこと
ブラックフォーマルや昼の式典では大切なポイントです。
お辞儀をしたときにヒップが張ったり、体のラインがあらわではないかです。
以前、伊勢神宮に正式参拝された方のお友達に、質問を頂いた事があります。
黒のニットのワンピースで出かけたところ、係の方にジャケットを着るように促されて、係の方が持ってきたジャケットを着て参拝した。黒のドレスなのに、どうしていけなかったのか??という質問でした。
私の想像では、黒のドレスの問題ではなく、身体のラインや肌の露出などが問題だったのではないかと思います。
身体のラインが見えすぎる(昔はボディコンシャスといいましたね)のはNG。
また聞きの話で恐縮ですが、フォーマルの席では「やめた方がいいと思ったらやめておく」ことも大切ですね。

⑥ 華美でないこと
華やか過ぎないこと。実はこの「華美」がとても難しい。
なぜならば、華美には個人的な差があるからです。丈の短さやニットや綿はNGというのはわかりやすいのですが、「華美」の基準は人によって違います。
フリルの襟が華美と感じるかはその方の価値感です。
フォーマルの売場にあるものは基本ご葬儀等に着て行くことを前提に作られていますが、お客様の持ち物や他の売場のものに関する「良い・悪い」の回答は、売場の商品を基準にしてお応えすることとします。ここでも「悩んだらやめる」、華美かな?感じたらやめておく事が肝心です。

2.お客様から聞かれたこと
スカートの丈は格が高いといわれたのですが、喪主はロングのほうがよいですか?
皇室の方々の装いは、男性はモーニングコートを着用し、女性のブラックドレスではスカート丈の長さによる格付けがあるので、そういうご心配もあるかと思います。
一般的なご葬儀等では、男性はブラックスーツを着用します。この場合、女性は膝が隠れる長さからくるぶしまでの丈であれば、喪主であっても問題ありません。
昨今は一般婦人服でも短めのスカートがトレンドです。ブラックフォーマルのスカート丈もトレンドに合わせて長さを変えている歴史があります。今やお客様のおみ足が一番美しく見える長さがベストでしょう。短めの丈のときは黒の色の濃い目のストッキングかタイツをお勧めして下さい。

タイツは履いても大丈夫ですか。
黒の無地のタイプであれば、タイツもお履きいただけきます。
黒のストッキングが定説ではありますが、スカートの丈が短くなったこともあり、多くの方が冬場はタイツを着用するようになりました。色は黒ですし何の問題もありません。
寒いときには、防寒としても役立ちます。

〜 お願い 〜
転写、活用される場合は、ご一報の上「東京ソワール」のクレジットを入れてください。尚、ご質問・お問い合わせなどがございましたら、お気軽に「お問い合わせフォーム」からご連絡ください。

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